引染とは、主に着物の染色加工に使われる技法・技術の事で、生地(反物)に染料液を刷毛で均一に、またはぼかし表現で染色する地染め方法の事をいいます。
均一にむらなく染める事を「ひっきり(ひききり)」とよび、ぼかして染める事を「ぼかし染め」とよんでいます。 引染は反物を端から端まで(約13メートル)をひっぱって染めるので、大きな工場が必要になります。 布地をひっぱって刷毛で染める、という技法は世界でもあまり例が無い染色法です。
引染は着物製作加工のなかで最も広い面積を染色する事が多く、それだけ染めの難点(ムラ、耳だまりなど)が目立ちやすい工程です。 また、着物の購入をされる方はメインの色である地色(じいろ)を重要視される傾向にあり、そうした意味で引染という工程は目立った存在ではありませんが、挿友禅と並んで着物製作工程の大きな位置をしめているといえます。
引染で均一に染まらなかったりすると、とりかえしのつかない結果になる事もあるので、ちょっとした不注意や工程管理のミスがないように周到な準備と高度な技術が必要になります。
ここでは、この引染の技術やぼかし染め、引染に使用する道具などをご紹介いたします。
















